お天気に恵まれた11月後半の連休中日、23日は拙宅ピアノスクールの生徒さん発表会@
沼袋・Organ Jazz 倶楽部でした。
今月初めに行った事前リハから、間際の先週のレッスンまで、更に追い込みとばかりに皆さん一生懸命練習に励んでいました。
当日の本番では、生徒さんそれぞれが練習の成果を存分に発揮すべく、自身の緊張と戦いながら演奏していた姿が印象的でした。講師の手前味噌かもしれませんが、昨年よりも皆さんの表現力は着実に上がってきたと思います(うかうかしていると、早いトコこちらがヤられてしまうかも…^^;)!
殆どの生徒さんは、それぞれのインプロヴァイズ(自分なりのジャズ的歌い方)に少しずつ慣れてきていると思います。ただ、その内容如何よりも、生徒さんの中には今回演奏中に少しずつズレ始めたテンポ感を、いつもよりも更に意識したのではないか?と思います。
これは生徒さんだけに限らず、アンサンブルをする人間の、拍の取り方や緊張(もしかしたらそれぞれの性格的な癖みたいなものも起因しているのでは、と最近では思ったりしてます)によって、想像しているテンポをはるかに超えて、弾きにくい状況に自らを陥らせてしまうことがあります。誰が(テンポが)走っただとか言ってる間もなく、その緊迫感で以って皆が感染していく感じ…皆さん思いあたる節があると思います(汗)。
自分なりのテンポで弾いて、合っている「つもり」でも、いつの間にか陥るあのジレンマ…。
ピアノというのは、本来一人でも十分オーケストレーションが楽しめるマルチ楽器ですが、あえて他の楽器との共演をすることによって、そこでは自分自身の演奏のためだけではなく、バンド全体を俯瞰し牽引するという新たな「着眼点」が必要になってきます。これはピアノ先行だからということではなく、実はどの楽器にも言えることで、自分が前面に出てメロディを奏でる時がある一方で、一歩下がって全体を見通す時が、いわば同時進行する感じです。
自分のフレーズにある意味「酔いしれながら」も「冷静でいられる」状態…これって、お酒を飲んでいる時にも通じるかな、と(苦笑)。もしこんな状態で、ずっとうまい酒を飲んでいられるような人が居たら、相当な「名人」になると思います^^;!
そうはいっても、そんな余裕はなかなか無い…それが正直なところ。
そこまでの余裕は、プロと称してやっている自分ですら、確実にあるかどうか実は不確定なのですが(大汗)、それでもそれを心がけて演奏しています。
愉しみとしての大人のピアノも、やり始めるといろいろと気になる点が出てきて、なかなか一筋縄ではいきませんが、それでも最終的に「ウマい酒」が飲めるように(実際、発表会後の打ち上げも楽しかったし)、皆さん来年も是非ご参加くださいね!(何だかまとまりの悪い〆ですが…^^;)!!
小関基之